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さらさ la 3rd

XBOX中心のゲームプレイ日記。

   
カテゴリー「XBOX 和RPG」の記事一覧

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ロストオデッセイ初回プレイクリア後(ネタバレ後感想)

バックヤード列伝がどこにもなくて
完全に詰まったのでいよいよネタバレ解禁。

マニーマニーは分からなかったよ…。

それともうひとつ謎だったスタッフ建設基地の
入れない階段の謎が解けてよかった。

どう見てもDISC1で入るべき所だったねw


ついでなので2chの感想スレを読んでみました。

うん、まあ大体予想通りの反応だな。

ロードが酷い、だけは何の弁護の仕様もない。
後はおおむね好評なようでよかったです。

大作RPGってのは100万人にプレイさせて、
その内の大多数の人に満足してもらう、と言うのが目的ですから。

無難な出来と評価されるのが一番良いんです。

一部に熱狂的な評価を受けるより、
大多数に面白い、と言われる方が圧倒的に難しいから。


それと初めてロスオデのネタバレコピペみたんですがw

何と言うか。つくづく、近年のRPG…いや、
近年の漫画やアニメに毒された人が増えたな、と思いましたね。

ガンガラの目的とかカイムとサラとクックマックの関係とか
最後にセスが死ぬとかwは、ロスオデではそこまで重要ではない。

不死者が最後にどう言う答えを出したか、
がこのゲーム内に流れている一貫したテーマなので。

カイムとサラは孫の為にこちらの世界に残った。
ミンはヌマラの民とヤンセンの為にこちらの世界に残った。
セスはガンガラを道連れに元の世界に帰った。


これだけで物語の全てを台無しにするネタバレですし、
逆に言うとこの内容が書かれてないとネタバレにはならない。

誰々が○○だった!とか誰々が死んだ!
とかはこの話の場合あまり問題にはならないんですね。


物語を起承転結に分ければ、当然一番重要なのは結。

のはずなんだけど、転を一番だと思っている人が
ネタバレをしてるから、なんだかずれた内容になる、と。

エアリス殺しましょう(笑)みたいな、
内容は置いといてとりあえず驚かせよう
的な作品に毒されてしまった人が多いんだろうなぁ。

もちろん、内容を二の次にして派手な展開にし、
それで読み手を楽しませる物語もそれもまたひとつの作品です。
(ドラゴンボールが一番良い例だと思うんだ)

けど、それが物語の全ての楽しみ方ではないし。

この作品は展開に驚いたから名作、
この作品は最後まで意外な所がなかったから駄作、

みたいな評価は感想としてもあまりに稚拙すぎる。


しかし最近そう言う評価してる人多いんだよね…。

そう言う人に限って、ゲームは他のメディアと同じく
芸術作品として語るべきなんて論調だったりするのが面白いw

ゲームでも漫画でもアニメでも。

そう言うサブカル的な娯楽を文学や映画のような
まともなメディアと同等に扱ってほしいのなら。

まずは読み手側が成長しないと駄目ですね。

ちなみに私は、ゲームや漫画は所詮子どもの娯楽だと思ってますので。
読み手があれこれ考える必要はないと思ってます。

だからこそ魅力的。
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ロストオデッセイ初回プレイクリア後(悟りの神殿)

王家の封印を解いたり海賊を探したり。
教えてくれる人がいるから、探すのは結構簡単ですね。

あれだけ苦労して覚えたアルテマヒットなのに、
スキルリンクで簡単に他の人に取られるトルタン王子が可哀想です。

さて。そして他にやることがなくなったので、
いよいよ悟りの神殿に突入してみることにしました。

とりあえず現状だと神殿内部のザコと1戦交える度に
ボス戦後なみにパーティが疲弊しますのでw

まずは神殿入り口でレベル上げ。

1戦闘で1レベル上がらなくなるまで
レベルを上げてから、神殿内部に突入しました。


そこまでレベルを上げても内部の敵に苦戦するんですが…。

白いでかいの1匹相手にも苦戦してたのに、
先に進んだら今度はいきなり同時に二匹出てきてワラタ。

もちろんとんずらしましたよ。

ザコ敵がそんな状態の上に、ここの迷路が実に難解で。
適当に進んでたら本気で帰れなくなったりしましたが。

しばらく迷ってたらその内に作りを把握できました。

そしてLv70を越えたくらいで遺跡の最深部に到着。
そこで待ち受けていた呪術師フゥとの戦いが始まります。


・VS呪術師フゥ

クックに触手プレイを試みたあの懐かしいボスと
最初に再び対戦しましてw

その後に呪術師本体との対戦。
と言うか相手は分裂して3匹になりましたけど。

とりあえず前列の分裂体に集中攻撃。
すると死の間際、分裂体が魔法を唱えてきました。

ジバーク

名前からして危険な臭いがw

しかしその魔法は想像とは少し別のものでした。
言うなればメガンテではなくメガザルだった、と。

自らの命と引き換えに残り2匹のHPが全快します。

まあ一匹殺せたんだからいいか。
と思ってもう一匹の相手に総攻撃をしかけたんですが。

もう一匹がまたもやジバーク。残り2匹が復活+HP全快。

これは…メガザル持ち二人が交互にメガザルを唱えると言う、
DQやり込み世界ではお馴染みのメガザルハメ。
(DQの場合ではメガザルの腕輪を使うんですが)

敵がハメ技使ってくるのは卑怯です><

まあこのゲームは詠唱を遅らせる手段が色々あるので。

メガザルの詠唱始めたら、こちらの回復は無視して
そいつを集中攻撃で殺すと言う感じにしてみたら楽勝で勝てました。

と言うかここのザコ敵の方が強かったぞ…。
いや本当に。HPでさえここのザコの方が多い。

と言うことで呪術師フゥを撃破。

彼は最後にマックに最強の呪術を教えると、
その場から散っていったのでした。

最強の呪術。その名も、

ジバーク

それかよw

いらねえよw

ロストオデッセイ初回プレイクリア後(千年の夢)

クリアしたけど、まだネットは封印。

クリア後イベントも、頑張れる所までは
自分だけの力で進めます。

ここまでしようと思ったゲームは久しぶりだな…。

さて。世界をうろちょろしてたら
無事に千年の夢をコンプすることができましたので。

一挙に感想を書いてみようかと思います。

なんだか歯抜けだと気持ち悪いので。
クリア前に既に感想書いた話も、もう一度書きますね。

もちろん全部の話を長々と説明してたら
日記が数日分に跨ることになりますので、かなり省略気味に。

物語の概要は全部今北産業で書きます。


・ハンナの旅立ち

病弱な宿屋の少女とカイムの交流。
少女は死後の世界に旅立つが、カイムは
その死後の世界を未来永劫知ることはない。


最初に蘇る千年の記憶。

不死者の辛さを想像しにくいプレイヤーに
それを説明するには、ちょうど良い話でした。

皆いずれ死に、また死後の世界で会えるんだ。
と言う常道文句が使えないのは実に切ない。


・勇者の帰還

国と家族を守る為に、戦地で沢山の敵を殺した勇者。
血に染まった手では家族に会えないよ、と悩む。
突然チンピラに刺されて死ぬ。終わり。


マイナーゲームの話で申し訳ないですが、
『街』の高峰隆士のエンディングを思い出しました。

ただ高峰隆士の話は、改心したって今までに犯した罪は消えない
と言うことを表現した死だったと思いますが。

この話の死は無駄死にのような…。

…いや。石の色のくだりを、
物語内にわざわざ挿入したことから考えると。

もしかしてこの話は戦地とは言え人を殺したんだから
当然その人の罪は消えない、ってことを伝えたかったんだろうか?

だとしたら私としては大っ嫌いな話になるな。


・白い花

過去に地震が起きて廃墟になった街。
今では地震の傷跡も忘れ去られましたが、
人々は地震の話を語り継いでいます。


哀しみの記憶は、代が変われば風化します。

そりゃ大事な人を失った哀しみを、
言葉で伝えるだけで共有できるわけありませんからね。

ただ、事実を伝えることはできます。
こう言うことがあった、と記録に残すことはできます。

それを見て後世がどう考えるか。それは自由。

余談ですが。私は、当事者でもないのに
哀しみや怒りや苦しみを語る人があまり好きではありません。


・囚われの心で

牢獄に捕まるカイム。はじめての経験なのに、
昔も牢獄に入っていた気がする。
僕って何者なんだろう?


これはひょっとすると小説とは無関係な話かな?
仮に小説に入れるなら、プロローグとしてか。

私はこの話をDISC4になって、
ほぼラストの段階で初めて見つけたので。

いやあんた散々牢獄入ってたじゃん。
何を今更w状態でしたね。


・母、帰る

旅の行商人に浮気して家出した母親。
で、行商人に捨てられて数ヶ月後に戻ってきます。
そんな母親を、父と子は暖かく迎えるのでした。


この話が私が最後に見つけた千年の記憶でした。

最後が家族もの、と言うのは
本編との兼ね合いを考えると良い感じですね。

話の内容自体は、まあ。
家族と言うものの受け取り方は、人それぞれ。


・嘘つきの少女

父に捨てられた寂しさから嘘をつき続ける少女。
しかし父に捨てられたと言うのも、仕立て屋がついた嘘でした。
仕立て屋から金を奪い、少女は父の元に向かいます。


この話のオチが未だに分からない…。

短い話ですから、間違いなくテーマはあるはずなんですが。
この話で何を言いたいのか、が私には分からん。

誰か良い解釈きぼん。


・さかのぼる民

常に強い東風の吹く草原。
その草原を東に旅する人々がいました。
一旦旅を止めた少女も、結局はまた旅立ったのです。


色々と感想書いたけど全部消した。

私のような若者には、まだこの話の感想を書く資格がないな。

私はまだ、この物語で言うなら
旅を止める前の少女と同じ状態でしかないので。

もう少し年を取ったら。感想書いてみたい。


・「殻」の中の住人

反逆者として牢に閉じ込められ、発狂する人々。
いつしか革命が起き、生き残りの人は救い出されます。
しかし革命家の老人はその眼を失ったのでした。


私こう言うオチって、あまり好きでなかったりします。

物語を通して語られていた試練には見事打ち勝ったのに、
最後にどうでも良いような失敗で全てが無になってしまうパターン。

まあこの物語のテーマである、人が諦めなければ
どんな場所にも希望がある、と言うのは簡易に説明出来ていると思います。


・饒舌な傭兵

戦地で、死の恐怖から饒舌になる少年兵。
お前うるさいから帰れよ、と皆に言われます。
皆も帰ろうよ、と提案する少年にカイムは仕事だから、と伝えました。


段々ストーリー紹介が適当になってきたなw

若者は何よりも自分の命が大事です。
命さえ残っていれば、いくらでもやり直せるから。

逆に老人は、命より大事なものも
いくらでもあるはずです。

どちらにしろ間もなく終わる命であれば。
自分の信念に従ったまま人生を終えたい。

私はまだ、若者の心境なのかな。
実際何歳位になったらここが反転するんでしょうね。


・忘れないでね

記憶を失い、少女の時だけの記憶が残った老婆。
カイムは少女として、その老婆の遊びに付き合います。
そして老婆はそのまま死んでいったのでした。


記憶を忘れる、と言うのは幸せなのか不幸なのか。

それは定かではありませんが。
生きてきた記憶を失う、それは死と同義なのかもしれません。

逆に言えば。ベタベタな台詞を吐きますが、
その人の記憶が残っていれば自分の中ではその人は生きているんですね。


・弱き者からの手紙

古い村に嫁いだ肌の色の違う異人の娘。
彼女は迫害にあい、子どもを残して自殺します。
しかし数百年の後。その村には二種類の肌の色をした村人が共存していました。


なんだかカイムのキャラが違うと思ったら、
この話はカイムがまだ若かった頃(?)の話だったのか。

この話に明るいエンドマークを打てるのは、
千年生きる主人公ならではですね。

村社会とか良く分からない私は、葬式終わったら
また二人で村出てけばいいじゃん、と思ったりします。


・晩鐘

農場で働くカイム。平凡ですが充実した日々。
けど俺は普通の人間じゃないから。
と、カイムはその農場を去ったのでした。


本編の感想でも触れましたが。

普通の人は生き抜くことそれ自体を
生きる目標に変えることができるけれど。

不死の人はその目標を持つことができない。


・遺影画家

人の死後直後の肖像画を専門に描く画家。
そのものを写し取る為、死者や遺族に感情移入してはならない。
けど自分の息子が死んだ時は泣いちゃいました。


人の死を客観的に見ないとならない時もある。
けれど全ての死を客観的に見ることもまた、不可能。

息子の肖像画は、本来の遺影画とは違えど
それもまた死後直後の空気を完璧に写し取った作品だと思いました。


・挽歌の島

はるか昔、戦争と言う名の惨殺が行なわれた島。
数百年の前の話。今は平和な無人島です。
…ところが。夜になると島全体から、歌声が!


ホラー小説第一弾w

埋められても歌声が響き続けるって、
某古典漫画にそのままありましたよね。


・英雄

戦地で数千人の人を殺した英雄。
英雄はそんな自分に嫌気がさし、軍を抜けます。
そして英雄は羊の部隊を率いる牧場主となりました。


勇者の帰還と同じ内容を、
改めて焼き直ししているとしか思えません。

勇者の帰還よりはこっちの結末の方が好きですけど。


・コトばあさんのパン

戦場になる畑で、一人小麦を作り続けるばあさん。
どうせ死ぬ命なら、自分の仕事を続けたまま死にたい。
カイムは命がけでばあさんの畑を敵から守り抜きました。


饒舌な傭兵と同じ感想で。

ただこの話ではカイムは、どちらかと言うと
饒舌な傭兵の若者の立場に立っているんですよね。

ここで命の使い方、をコトばあさんに学び。
そしてその後に饒舌な傭兵の話があったと考えるのが自然かな。


・さらば、相棒

カイムと一緒に旅に出たい、と言う若者。
しかしその時妻が子どもを身篭ってしまい。
結局若者は村に留まることにしたのでした。


さかのぼる民と一緒に読むと良い話ですね。

旅への憧れを抱きつつ村に残った男と、
家族への思いを抱きつつ旅立った女。

夢を諦め平凡な暮らしを送るか、
目標に向かって険しい道のりを進むか。

どちらもまた人生。


・殺戮将軍の悲劇

敵国の人間は民間人を含め皆殺しにする将軍。
そんな将軍がある日恐ろしい寄生花に襲われます。
将軍の体を媒介に成長する恐怖の花!


ホラー小説第二弾w

英雄との対比的な話なんでしょうけど。
こう言うホラーめいたことするとテーマがぼやけちゃいますよね。


・グレオ爺さんの話

両足のない靴職人。自分の代わりに
世界を旅してくれる靴を作るのが、彼の人生でした。
そして爺さんは死出の旅路に向かいます。


夢の全てが叶えられる人生はありません。
誰しも夢を諦めたり、代用品を見つけたりします。

夢を諦めることが不幸だとは私は思いませんが。

人生の旅が終わって新たなる世界に向かう時。
人は重荷を下ろして初めて真の人生を遅れるのかもしれません。

と言うかこの話とハンナの旅立ちのテーマは
実は同じものなのかもしれないな。


・光の雨

田舎の島から、都会のある大陸を見つめる少年。
都会は光り輝いていて、少年の目には魅力的に見えました。
しかしその光の雨の下は、戦争の真っ最中だったのです。


思い描いていた理想と、実際にそれに触れた時の
現実と言うのは良くも悪くも違うものです。

光の雨、と言う夢に描いていたものに
触れた少年は、その瞬間命を落としてしまいました。


・命の順位

不治の病が流行している国がありました。
いや、薬を飲めば治る病ですが薬の数は少ない。
国を守る兵士に支給された薬を、その兵士は苦しんでいる子どもに与えたのです。


誰かを助けるのに理由がいるかい?
とどこぞの大作RPGの主人公さんも言ってましたね。

しかし、もしも自分の息子も既に病気にかかっていたとしたら。
この兵士さんは一体どんな判断を下したのでしょうか。

と言った所が語られていないので、片手落ちな話でした。

この話だけでは、本当の意味で命の順位を
否定したことにはならないので。


・天国に一番近い村

鉱毒に侵されていて、人々が次々と死んでいく村。
村人たちはたくさんの子どもを作り。
一人でも生き残ってくれることを願いながら、死んでいくのでした。


幼女孕ませまくりとかまさに天国に一番近い

真面目に語るなら。最後まで村人たちに
鉱毒の存在を教えなかったカイムに驚きました。

いやあんたそれは酷すぎるだろ。

死生観は人それぞれであり、その村の人々が
鉱毒に侵されて死ぬことを納得しているのであれば、
確かにそれ以上口を出さないと言う考えも理解できますが。

何で死ぬのか分かってない人たちを見て、
理由を教えずに立ち去るのはエゴにもほどがある。


・天のつぶて

天のつぶてと呼ばれる滝に当たり続ける修行。
少しでも意識がそれると、その瞬間体は滝に押し潰されてしまいます。
弟が滝に潰されて溺れても意識をそらさなかった兄は、修行を成功させました。


ある意味遺影画家と同じテーマなのかな。
情に流されたのが画家で、修行を達成したのが兄。

似たような内容でも見方が変わると感じ方も変わりますね。


・道しるべ

不治の病で、後は死を待つだけの少女。
彼女は死の苦しみを耐える為、麻薬を服用していました。
最後の瞬間、カイムは麻薬を与えず彼女の手を握ります。


忘れることが幸せなのか。
と言うテーマも結構多いですね。

過酷な運命を受け入れることは辛いことだけれど。
けれど、真実を知ることを望む人は多いと思うんです。


・壁の向こうに

戦争の結果、"壁"で二つの地域に分けられた国家。
それぞれが別の国として統治されていましたが、
一つの国に戻ることが決定されて壁が壊されましたとさ。


言うまでもなくモチーフはあれです。
実際に本文読むと細かな状況まであれのまんまです。

さて。この話は、幼い頃から壁の向こうは
敵の国家だ、と教えられてきた少年が。

そうではない、壁の向こうの人も同じ人間だ、
と気付くのが内容の全てだと思うんですけれど。

わざわざ"壁"を使う必要はあったんだろうか?

この話だと、読み手は間違いなくあれを想像しますよね。
まだ記憶に新しい。両国の状況さえも鮮明に思い返せます。

壁が崩れての感動話なんて飽きるほど聞きましたし、
逆に壁が崩れての問題点、もたくさんありました。

様々なことを知っているだけに、
逆にそれがこの物語の内容をぼやかしてしまう。

別に壁でなくとも柵だって良かったわけですし。
壁を使うにしても、時代を現代にする必要は全くなかった。

あれと対比させたのは無駄にしか思えない。


・七十五年の蝉時雨

七十五年間土内で幼虫として羽化の時を待ち、
その後一年の間だけ泣き続ける蝉。
その蝉を守る為だけに。命を懸ける村の話。


75年ですからね。今年の夏聞こえた蝉の音は、
自分が守った蝉の音ではないですし。

逆に自分が守った蝉の音を、自分が聴くことはない。
だから逆に守りたい、と言う気持ちが芽生えるんですね。

自分の中だけで完結する話であれば、
確かに蝉ごときに命を懸けるのは馬鹿らしいんですが。

祖先から受け継ぎ子孫に伝えるもの。
それを命を懸けて守るのは全くおかしくない。


・待ち人来たりて

都会で成功を収めた息子の帰りを待つ母。
田舎に戻ると言うお尋ね者を始末する任務を受けたカイム。
そして二人の待ち人は、やってきました。


母も気付いていた。
それだけで一気に好きな話になりました。

息子の全てを受け止めて。それでも愛す。
まさに無償の愛、ですね。


・はずれくじ

少しでも素行の悪い少年は"はずれくじ"として
隔離し、牢獄に閉じ込める国がありました。
しかしその少年らが火事を救い。やがてその考えは改められた。


流石に全員帰還は無理があるような…。

と思ったけど、まあ収容されて動ける状態だった
少年は十数名しかいなかったとかなら納得できるかな。


と言うことでセスとミンの話を除いた
全千年の記憶の感想を一挙に書いてみました。

あえて順位付けするなら、好きな話は

1 待ち人来たりて
2 遺影画家
3 七十五年の蝉時雨


逆に嫌いな話は

1 壁の向こうに
2 天国に一番近い村
3 勇者の帰還


ですね。

やっぱり好きな話より嫌いな話の方に性格が出るよなw

一言付け加えるなら。

この感想書く時は、ひとまず各話のタイトルだけコピペして、
タイトル見ながら話を思い出していったんですが。

一個もどんな内容だったか思い出せなかった話はありませんでした。

それだけ内容は濃かった、とは思います。

ロストオデッセイ初回プレイクリア後感想

では初回プレイのまとめとして。
ロストオデッセイ全般の感想を書いてみましょう。

まあ一言で言うなら。
非常に面白かったです、はい。

FFDQが思いっきり潰れてしまったRPG界で、
また大作RPGを遊べる日が来るとは思いませんでしたよ。

面白いRPG、ならこれからも沢山登場するでしょうが。
大作RPG、と言うのはFFDQ以外には作れないから。

ハード的な問題でまあ売上は残念なことになってるんでしょうけど。

これとブルドラはぶっちゃけPS3でもwiiでも
何でもいいから移植すべき作品。この灯を消しちゃ駄目です。

もちろん360本体の売上が上がるのが一番ですけど…。


ではストーリー全般の感想について。

この作品のテーマは千年生きること、そのもの。
さらに言うなら生きるとは何か、と言う奴ですね。

一般人は死ぬ日まで頑張って生き抜くこと、
生を保つことそれ自体が生きる目標になったりするんですが。

不死の人は当然、死ぬと言う恐怖に立ち向かう必要がないので。
他の生きる意味、が必要になってきます。

何もしてない人ほど人生に悩む、って奴ですねw


で、テーマは当然物語の終局で答えを出さなければなりません。

ミンは最後、女王としてこれからも生き続けることを決意しました。
ヤンセンの件もありますが、あれはまあおまけでしょう。

永遠に同じ女王が治める国が幸せなのだろうか。

と言う疑問もありますが、王政一番の問題点は
暗愚な者が王になってしまう、と言う所にありますので。

永遠の生を持つものが王になる、と言うのは案外正しいのかもしれん。


セスは向こうの世界に帰ることにしました。

ガンガラを追い出す為に犠牲となった格好ですが。
セスは多分、犠牲になるなら私、と前々から決めてたんじゃないかな。

ミンにはヌマラの国がある。
カイムとサラには孫がいる。

セスにはセドがいますが。
前者と違い、セスとセドは今更親子にはなれませんよね。

何よりセドはそろそろお迎えが来そうですしw

ミンは大事な物を取り返しましたし
カイムとサラは新たな大事な物を見つけましたが、
結局セスはアネーラを取り返すことが出来なかったわけで。

やはり元の世界に戻る覚悟はあったんだと思います。

仮にガンガラが鏡の塔で死んでいたとするなら。

私一人が帰るから他三人はこの世界に残れ、
と言うつもりだったんじゃないかなぁ。

だからこそ最終決戦前のミンとカイムの言い争いを
止める権利があったのではないかな、と思います。

あの使命は一人だけでも元の世界に帰れば、
一応目的は達成できたと思いますし。

と言うか誰も触れてなかったけどさ。

こっちから向こうへは鏡の塔がないと行けないけど、
向こうからこっちには普通に来れるはずだよね…。


ガンガラは世界征服と言う目標がありましたしw
サラは多分、カイムが生きる目的=自分の目的なんだと思います。

で、最後にして一番重要なテーマ。
カイムの生きる意味、なんですけれど。

これ、物語中で語られたか…?

クックとマック、と言う答えは一応提示されましたが。

それを言うんならさ。サラとリルムと暮らしている時、
カイムは既に生きる目的を見つけていたはずなんですよね。

結末はあんな形になりましたが。
かと言って、それまで過ごした日々を否定するのは変だ。

それを苦い記憶、とひとまとめにするんなら。

クックとマックとの生活も、結局は苦い記憶になると思いますよ。
カイムとサラは不死のまま、クックとマックの死を見取ることになるんですから。

そこの結論が提示されないまま、物語が終わってしまった。

この物語のラストは、クックとマックが死ぬ日で完結だと思うんですよね。

その時のカイムの考えが。
この物語の全てを物語るはずなんです。

まあクックとマックが死んで終わり、
なんてそんなエンディングはゲームとしては最悪ですけど…。


テーマに関する感想はそんな感じです。

改めて感想を述べてみると、
ストーリーとしてはむしろ糞な部類に入りますねw

内容云々でなく、起承転結がちゃんとしていない。

千年の記憶も、普通に読むならともかくとして
物語にサブイベントとして組み込むには内容が大きすぎた。

DISC3の一連のイベントは、物語を動かす為だけに
キャラが動いている、と言った印象を受けましたし。

ゲーム的な話をするなら。

この経験値の入り方ならボスに到達した時の
こちらのレベルはどのプレイヤーもほぼ同じになるはずなのに。

それにしてはボスの強さが滅茶苦茶だったりとか。

やはりかなり突っ込み所が多いんですよね。

だけど。

楽しかったんだよなぁ…。

この無駄に強力な引き込み方こそ、まさに後期FF。
FFだって毎作品突っ込みどころ満載ですからね。

個人的には。ロスオデは、
FF10には劣るけど7・8・9・12よりは上。

少なくともここ数年プレイしたゲームの中では一番面白かったです。

ひとまず感想はこのあたりにしておきます。
ロストオデッセイプレイ日記はまだまだ続く。

ロストオデッセイ初回プレイDISC4終了

・鏡の崩壊

ガンガラを撃破したカイムたちでしたが。
不死ですので、ガンガラを殺すことはできませんでした。

しかも鏡からのエネルギーを食い止めていた
不死者以外の仲間の皆さんは鏡の力によって死ぬ寸前。

その様子を見てガンガラは俺の勝ちだ、と笑います。

仲間を助ける為には鏡を壊さなければならない。
鏡を壊せば俺の目的は達成される、と。

その時。セスがガンガラに体当たりします。

そしてガンガラとともに鏡にぶつかり。
叫びます。鏡を割れ!と。

少しの躊躇の後、カイムは鏡を割りました。

鏡の光に飲み込まれるセスとガンガラ。
そして…二人だけが、元の世界に戻ったのです。


・エンディング

あれから数ヶ月が経ちました。

セスとガンガラは向こうの世界に消えて。
カイムとサラとミンはこちらの世界に残りました。

そして今日はミンとヤンセンの結婚式ですw

正装に着替えヌマラ宮殿に向かうカイムたち家族。
カイムの正装があまりにも似合わなすぎでワラタ。

それとクックの格好は、明らかに
一部の趣味の人のツボを狙った服装ですよね。

実にけしからんですよ。本当に。
そんな服じゃ普段からチラチラ見えるじゃないか。まったくもう。


そして結婚式会場に到着します。
ヤンセンはまともな格好したら、案外王子に見える件。

滞りなく儀式は進行し。
トルタンが地味に格好良くて笑って。

最後にその3人組出すとは思わなかった。

結婚式会場からラストシーンへの切り替えの、最後のロード画面。
それがセスのものだったのは狙ってますよね?

最後にロード画面まで利用してきたのには感動した。

ここまでプレイしてきた方の大半は、
ロードうざいと少なからず思ってきたでしょうけど。

最後にその不満まで昇華させてくれるとは。


ラストシーン。

あの岬で遊ぶクックとマック。

それを見つめるカイムとサラ。

岬に咲く、あの花。

THE END


後日、改めて感想を書くことにしますが。
THE ENDを迎えた時の感想を、一言だけ書くなら。

ごちそうさまでした

本当に最初に浮かんだ言葉がこれでした。

最高のゲームをありがとうございました。
もうお腹いっぱい、大満足です。

万感の思いでスタッフロールを鑑賞。

と言うかスタッフロールはこの歌なのかw

このゲーム、カイムは別に空気ではないんだけど。
主人公に相応しいのは、むしろヤンセンのような気がするな。

永遠の生を生きる姫に惚れるどうしようもない男、
って物語としては王道パターンですからね。

初期の駄目っぷり→姫との出会い→
心境の変化→命を賭して姫を守る→
キスシーン→告白して死ぬ→結婚


全てのシーンが完璧に描かれてる。

と言うより仲間ほぼ全員きちんと成長描かれるのに、
なぜかカイムサラだけ成長を描くシーンがない。

まあこれは後日の感想で詳しく書きましょう。

と色々な思い出を巡らしていたら。

ヤンセンの歌wが終わって、
フィールド音楽が流れ始めて本気で感動した件。

思えば今回のフィールド音楽は、あえて
あんな単純なメロディにしたのかもしれませんね。

1フレーズの繰り返しだからこそ耳に残り。
だからこそ最後同じメロディが流れて感動するわけだ。

カイムの旅はまだ終わらない。

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