STEINS;GATEの最新作が1年遅れで箱oneに移植されたのでプレイしてみます。
久しぶりのギャルゲでついていけるか不安だったものの、
STEINS;GATEはギャルゲの中では硬派なシナリオなので
思ったよりは違和感なく最後までプレイを続けられました。
まあ結果だけ言えば糞ゲーという評価しか残りませんでしたけど。
・シナリオ
本編でクリスを救えなかった世界線のその後の話。
以前感想で書いたとおり本編の目的は最終的にクリスを殺すことになるので、
クリスを救えない世界線の方が本編の流れとしてはむしろ正しい展開です。
もちろんそれをひっくり返してクリスを救った本編エンドは何の問題もない、
と言うかテーマをひっくり返してヒロインを救うのはギャルゲの王道ですけど、
まあそれはそれとして本編のテーマ的に正しい展開のその後をやるのも面白そう。
クリスを犠牲にしてまで守った世界線をまた乱す奴らがいる。
その世界線を守るため我らが鳳凰院凶真が再び立ち上がる!
って展開かと思ったら全然違ってワラタ。
この作品も最終的には結局シュタインズゲート(理想の世界線)を目指します。
しかもあろうことかその結末は本編に委ねられてゼロの中では語られません。
ゼロの結末を本編と同じシュタインズゲートにしてはいけない。
本編とゼロではシュタインズゲートの立ち位置が違うからです。
本編 ゼロ
誤った世界線 α β
正しい世界線 β SG
理想の世界線 SG
本編は誤ったα世界線をβ世界線に戻そうとしたんだけど、
α世界線で生まれたクリスとの人間関係をどうしても捨てきれず
理想の世界線であるSGを目指すことでエンドマークが打たれました。
ただゼロはクリスのいないβ世界線は誤っているという考えで
正しい世界線であろうSGを目指すと言うだけの話になっています。
じゃあゼロのβ世界線で生まれた新キャラ2人との人間関係はどうなるの?
ゼロはこの世界線は間違っているから別の世界線を目指す時点で終わっていて、
そこまでに生まれた人間関係を捨てる葛藤もその後の救いも全く描かれません。
同じSGであっても本編とゼロでは全く違う意味合いを持ってしまいます。
本編のSGでクリスがα世界線の記憶がわずかに残っていることが分かるシーンは
本編の救いになっていましたけど、それはゼロでは何の救いにもなっていません。
ゼロのSGではβ世界線の記憶を残す新キャラ2人が出てこないと救いにはならない。
新キャラ2人は実はクリスには頼れる先輩がいたとか
実はタイムマシンにはもう1人乗っていたとか
あまりにも無茶すぎる後付設定で登場した上に、
誤った世界線上にしか存在できないなんて流石に酷すぎる。
女キャラを大切にしない萌えゲーに存在価値はない。
・システム
いわゆる選択肢を無くしてメールのみで分岐させる
シュタインズゲートのシステムは面白いと思います。
ただ今作は世界線の変動条件が適当すぎてわけわからんよな。
これはシナリオの問題でもシステムの問題でもあると思うんだけど、
今作の世界線を大きく2分割させてしまったのは大失敗じゃないかな。
大きな世界線があって各キャラルートの世界線が細かく分岐してるならともかく、
大きな世界線が2本に枝分かれしてるとどっちの世界線の話だか段々混乱してくる。
ただでさえ本編や他作品で色々な世界線が描かれてるんだから、
これ以上世界線を増やし続けるとわけがわからなくなってくるよ。
・実績評価
プレイ難度(★☆☆☆☆☆☆)
コンプ難度(★☆☆☆☆☆☆)
作業量(★☆☆☆☆☆☆)
総合(★☆☆☆☆☆☆)
今作は物語の分岐点がかなり明確なので攻略なしでも実績コンプは容易。
シナリオもそんなに長くないから実績稼ぎソフトと言えるでしょう。
ただシュタゲ本編未プレイだと話についていけないので注意。
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