う~ん。何と言うか。
ニーアゲシュタルトを買いに行ったのに売りきれで
らぶちゅっちゅを激安販売してた近所のゲーム屋が悪いんだよ!
と言うことにしておきたいと思います。(?)
まあ以前CHAOS;HEAD本編のプレイ日記で、ギャルゲなのに
ちゅっちゅできないってどうなのよと書いてしまったので。
実際にちゅっちゅできるようになった以上は
責任を持って買うべきだったのかもしれません。
あの日記書いた当時はこんなのが出るなんて知らなかったんだw
・プロローグ
ノアIIを破壊して野呂瀬の野望から渋谷を救った主人公。
"好きだから殺せない"と言う告白だか脅しだか分からないw
宣言を梨深から受け、渋谷の青空を見上げた所までが前作のエンドでした。
今作はそのエンド直後の話。
前作のエンド直後気を失った主人公が目覚めるまでの、
主人公の心象世界で起こった出来事の話です。
プロローグだけ読むとパラレルな世界観にも見えますけど、
実際は前作のエンドから始まる追加シナリオといった感じ。
仮に前作をプレイしてない人が今作をプレイしたら、
最初の10分で何が何だか分からない…状態になりそうだ。
特に前作の物語について深い説明はなく、
当然知っているものとして話は進みますので。
・共通ルート
前作の最後でギガマニ6少女(?)の妄想力によって
自らの心と体を再構成できた主人公。
しかし前作のエンド後に意識を失った主人公は、
そのままいつまで経っても目覚めようとしなかった。
その原因を探るためギガマニ6少女は
主人公の心象世界に潜り込み原因を探ります。
で、主人公の心象世界には彼の妄想の産物であった
星来オルジェルが未だに存在していたことから、
彼女を消すことで主人公は現実に戻れると言う結論に達する。
しかしディソードでも聖良を消すことはできない。
さてどうしよう。と言うところまでが共通本編。
で、その後各キャラルートに分かれるみたいです。
構造が非常に分かりやすいので、初回プレイでも
狙ってお望みのキャラのルートには入れますね。
私は当然最初はヒロインを選びました。
・七海ルート
CHAOS;HEAD本編のプレイ日記でも書いたけど、
私の中でこのゲームのヒロインは七海たんです。
梨深さんは惚れさせないと殺されるから、
ヒロインって言うかラスボスだろw
まあ真面目に考えても、主人公にとって
七海の存在は梨深と同格であることに間違いはない。
主人公が自分の命を捨ててまで助けようとした
人物は七海と梨深だけですからね。
まあこの辺の話は当時のプレイ日記でしたのでさておいて。
前作での七海は最終的に自分の記憶が操作されたことに気付き、
主人公は"実兄"ではないけど"兄"の記憶を持った存在
と言う真実を知った段階で物語が終了してます。
ただ今作では前作ラストの微妙なよそよそしさは消えて、
前作序盤の仲の良い兄妹関係で主人公に接してくる。
それが多少違和感あるけど、まあ七海の中で
偽りの真実であっても本物の記憶として受け止める
と言う決意があったと考えれば別に不自然ではないかな。
七海は実兄でない人物を兄だと思い込まされて
何ヶ月か
(一月だっけ?)は主人公を兄として扱ってきた。
それ自体は将軍の作り出した完全な嘘だったけれど、
何ヶ月かの兄と妹との交流は偽りではなく実際にあったこと。
だから真実が明らかになって兄と妹でなくなっても、
今までの交流は嘘ではないから兄妹関係は続けられる。
例えは悪いかもしれないけど、
自分の両親は実は血の繋がった親子ではなかった
と言う事実を知らされても親子関係は続きますよね。
七海も主人公との偽りの関係の中で、
偽りでない兄妹関係を築いていたと言うこと。
その兄妹関係が偽りでなかったからこそ、前作の最後に
七海
(と他5人)の力で主人公が再構成されるわけですから。
まあそんな状態から今作の物語が始まり。
別に血は繋がってないんだからちゅっちゅしてもOKなんじゃ
とか言うベタな兄妹物思想に兄も妹も取り憑かれたりしつつw
最終的には"恋人より大事な存在"と主人公が七海に宣言し、
らぶらぶな兄妹として二人の関係は集結します。
この主人公の宣言は間違っていない、と言うか
私の主人公と七海評にぴったりと合う展開だったので。
個人的には良いエンドだったと思います。
と言うかCHAOS;HEADのベストエンドもこれでいいw
このゲームの主人公って恋愛するにはまだ早いと思うんです。
何しろ主人公と言う存在は、誕生したばかりなんですから。
精神的にはまだ幼く、自我も確立していない。
と言うか肉体的にもきちんと確立してないw
この段階で必要な物は恋人ではなく家族だよなぁ。
七海ルートのラストは七海とちゅっちゅするのではなく、
実家に帰るシーンで終わるのが何より象徴的だと思います。
私の中では完璧な結末。このエンドのおかげで
CHAOS;HEAD本編まで好きになりました。
主人公と七海の関係だけでラストまでの感想を書いたけど、
んで結局本編の方はどう展開したかというと。
七海は必殺マドハンド召喚で星来と戦うものの、
結局それでも星来を倒すことはできなかった。
マドハンド召喚はあまり威力が無さそう、と言うか
ある意味主人公が一番ダメージ受けるから
戦闘では使わない方がいいと思うよ七海たんw
絶対に倒せない星来。
ここが主人公の心象世界であるなら、倒せない星来は
主人公が無意識の内にそう望んでしまっているのでは?
七海からそう問われ、主人公もその気持ちに気付きます。
かつて愛した星来を捨てようと決意した主人公でしたが、
やはり本心では二次元の嫁を捨てることなのできなかった。
私はオタクのままでも構わないよ、と七海にも背中を押され、
主人公は星来を受け入れることで自分の心象世界から脱出しました。
う~ん…w
この話単独ならまあ良いと言えば良いんだけど、
前作と一緒にすると完全に結末が相反しちゃうよね。
前作において妄想と言うものは完全に否定されてます。
妄想に逃げてしまった主人公はBADENDに突き進むし、
最後に主人公を再構成するのも現実の少女。
主人公の中で星来は七海と梨深以外の4人よりは大きい存在のはずですけど、
星来は最終的に主人公を再構成する存在にはなっていない。
CHAOS;HEAD本編のベストエンドは星来の死体wで終わりですし。
CHAOS;HEAD本編において星来は現実逃避の象徴として描かれ、
彼女を消すことが主人公の乗り越えるべき壁になっている。
でまあ前作では実際に戦って倒したわけですよね。
その星来の存在を今更肯定させてしまうと、
CHAOS;HEADとは何だったのか状態になってしまいます。
けどさらに深く考えてみると、そもそも
CHAOS;HEADの結末は二次元に逃げるな、だったので。
カオヘの女の子たちともっとちゅっちゅしたいよー
的なこのゲームは存在自体がCHAOS;HEAD本編を否定してるw
そんなゲームの結末としては確かにこれで良かったのかもしれません。
でまあ最後は、七海と星来のフィギュアと共に
自らの実家に帰宅してエンディングです。
現実に戻った直後のCGで手が見えなかったから、
うわこの七海絶対右手ねえよ
とか言うネガティブ妄想してすいませんでしたw
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COMMENT
無題
前作のおわりかたは、妄想の否定である。星来は現実逃避の象徴である。最後の星来は死体である。とのご意見のようです。
確かに星来はタクの弱い心の象徴で、ストーリー上の越えるべき壁として設定されていました。しかし、彼女の存在がずっとタクを支えていたこともまた事実です。さらに、タクは最後の戦いで「これが僕の望んだ妄想だ」といっています。これらから、chaos;headは妄想の否定を描いたものではなく、良い妄想と悪い妄想の区別なく、「妄想(想い)が及ぼす影響」を描いた作品ではないかと思っています。
また最後の星来のフィギュアは青空を見上げており、彼女もまた「同じ青空を見た存在」として描かれ描かれているのではないでしょうか。
No Title
まあまず星来が「悪い妄想」の象徴なのは異論を挟む余地が無いと思います。
head本編はもちろんらぶちゅっちゅでも星来ルートに入るとBADENDだから。
そうなるとらぶちゅっちゅのテーマは「良い妄想」「悪い妄想」の
どちらもあってこそ人間だし正しい世界だと言う感じになるのかな。
これは確かに私の書いた感想よりは綺麗なテーマになっていると思います。
ただhead本編の中で星来の存在が肯定されていたかどうかと言われると、
やっぱり私の中ではhead本編では星来の存在は否定されている気がするな。
でも最後の星来も青空を見ていたってのはぐっと来る表現ですね。
らぶちゅっちゅを踏まえて改めてhead本編をやったら違う感想を持つかもしれない。
無題