年末年始はFF15の低レベルプレイをするのがお約束ですけど、
FF15はあまりにも低レベルが簡単そうなので止めておきます。
アイテムなりアクセなりアビリティコールなりを縛れば面白そうだけど
低レベルに+αの縛りを加えるのは個人的にはあまり好きじゃない。
それとアクションRPGだと言うのもやる気が出ない理由のひとつだな。
まあと言うことで初回クリア&実績コンプ後の感想だけ書いて終わりにします。
・シナリオ
題材は悪くないと思うんだけど如何せん構成が下手糞すぎる。
FF15は発売前から方向性が定まらず迷走していましたけど、
その結果最後まで場面場面が別の方向を向いてしまった感じ。
シナリオ上はどうでもいい場面が詳細に描かれたり、
逆にシナリオ上詳細に語るべき場面が省かれたりと
力を入れる場所が完全に無茶苦茶になってしまってます。
それと題材は悪くないと言ったけど、FF15としては実は題材も悪い。
主人公及びヒロインは世界を救うために命を懸けて死にます。
それで救われないと言うのは物語としては悪くないんだけど、
FFナンバリングでやってしまうのは少し挑戦的な題材です。
ここで問題なのは、FF15には何が求められていたかと言うこと。
一般的にシリーズものの売上は前作の評価に左右されると言われます。
では「あの」FF13の次回作であるFF15はどうすればよかったのか。
これはFF8とFF9を例に出すのが一番分かりやすいと思います。
ともかく評判の悪かったFF8の次回作を出すに当たって、
FF9が目指したのはとにかく原点回帰することでした。
原点回帰って言うのは要するにFF8を全否定して、
昔のFFのような王道ど真ん中を目指すことです。
その結果FF9は好評を得てFFブランドも守られました。
であるならばFF15もやっぱり原点回帰して王道を目指さなくてはいけなかった。
少なくともFF13と同じような匂いを少しですら漂わせてはいけなかった。
そこに気を使えなかった時点でFFナンバリング作としてはFF15は失敗です。
ただまあ最初に戻るけど題材としては悪くなかった。
FF13の次回作ではなくFF13の代わりにこの作品が出ていたら
変な話FF12よりは好評だったんじゃないかなとは思ってます。
絶賛するほどではないにしろ悪くはないシナリオだよ。
・システム
システム面でもやはり迷走のほどがうかがえると言うか、
前半のオープンワールドと後半の一本道がまるで噛みあってない。
前半のオープンワールドはベセスダ作品と比較すると失笑ものだけど、
フィールドを好き勝手に歩けるFCSFC時代のRPGだと思えば良い出来。
後半の一本道はロードムービーを意識しているのならそれはそれで悪くない。
例えばFF10はFF15と題材が似ていて最初から最後まで一本道だけど、
一本道は一本道で面白いと言うのはFF10をプレイすればよく分かる。
ただまあ前半と後半でゲームの根本部分が正反対になるのはやはり微妙だ。
10年後の世界もオープンワールドで作り込んでいれば傑作だったろうに…。
シナリオにしろシステムにしろ出来は良いのに方向性が無茶苦茶で
結果として微妙な作品になってしまっている何とも残念な作品です。
日本人には大作ゲームは産み出せないのかねえ。
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