では初回プレイのまとめとして。
ロストオデッセイ全般の感想を書いてみましょう。
まあ一言で言うなら。
非常に面白かったです、はい。
FFDQが思いっきり潰れてしまったRPG界で、
また大作RPGを遊べる日が来るとは思いませんでしたよ。
面白いRPG、ならこれからも沢山登場するでしょうが。
大作RPG、と言うのはFFDQ以外には作れないから。
ハード的な問題でまあ売上は残念なことになってるんでしょうけど。
これとブルドラはぶっちゃけPS3でもwiiでも
何でもいいから移植すべき作品。この灯を消しちゃ駄目です。
もちろん360本体の売上が上がるのが一番ですけど…。
ではストーリー全般の感想について。
この作品のテーマは千年生きること、そのもの。
さらに言うなら生きるとは何か、と言う奴ですね。
一般人は死ぬ日まで頑張って生き抜くこと、
生を保つことそれ自体が生きる目標になったりするんですが。
不死の人は当然、死ぬと言う恐怖に立ち向かう必要がないので。
他の生きる意味、が必要になってきます。
何もしてない人ほど人生に悩む、って奴ですねw
で、テーマは当然物語の終局で答えを出さなければなりません。
ミンは最後、女王としてこれからも生き続けることを決意しました。
ヤンセンの件もありますが、あれはまあおまけでしょう。
永遠に同じ女王が治める国が幸せなのだろうか。
と言う疑問もありますが、王政一番の問題点は
暗愚な者が王になってしまう、と言う所にありますので。
永遠の生を持つものが王になる、と言うのは案外正しいのかもしれん。
セスは向こうの世界に帰ることにしました。
ガンガラを追い出す為に犠牲となった格好ですが。
セスは多分、犠牲になるなら私、と前々から決めてたんじゃないかな。
ミンにはヌマラの国がある。
カイムとサラには孫がいる。
セスにはセドがいますが。
前者と違い、セスとセドは今更親子にはなれませんよね。
何よりセドはそろそろお迎えが来そうですしw
ミンは大事な物を取り返しましたし
カイムとサラは新たな大事な物を見つけましたが、
結局セスはアネーラを取り返すことが出来なかったわけで。
やはり元の世界に戻る覚悟はあったんだと思います。
仮にガンガラが鏡の塔で死んでいたとするなら。
私一人が帰るから他三人はこの世界に残れ、
と言うつもりだったんじゃないかなぁ。
だからこそ最終決戦前のミンとカイムの言い争いを
止める権利があったのではないかな、と思います。
あの使命は一人だけでも元の世界に帰れば、
一応目的は達成できたと思いますし。
と言うか誰も触れてなかったけどさ。
こっちから向こうへは鏡の塔がないと行けないけど、
向こうからこっちには普通に来れるはずだよね…。
ガンガラは世界征服と言う目標がありましたしw
サラは多分、カイムが生きる目的=自分の目的なんだと思います。
で、最後にして一番重要なテーマ。
カイムの生きる意味、なんですけれど。
これ、物語中で語られたか…?
クックとマック、と言う答えは一応提示されましたが。
それを言うんならさ。サラとリルムと暮らしている時、
カイムは既に生きる目的を見つけていたはずなんですよね。
結末はあんな形になりましたが。
かと言って、それまで過ごした日々を否定するのは変だ。
それを苦い記憶、とひとまとめにするんなら。
クックとマックとの生活も、結局は苦い記憶になると思いますよ。
カイムとサラは不死のまま、クックとマックの死を見取ることになるんですから。
そこの結論が提示されないまま、物語が終わってしまった。
この物語のラストは、クックとマックが死ぬ日で完結だと思うんですよね。
その時のカイムの考えが。
この物語の全てを物語るはずなんです。
まあクックとマックが死んで終わり、
なんてそんなエンディングはゲームとしては最悪ですけど…。
テーマに関する感想はそんな感じです。
改めて感想を述べてみると、
ストーリーとしてはむしろ糞な部類に入りますねw
内容云々でなく、起承転結がちゃんとしていない。
千年の記憶も、普通に読むならともかくとして
物語にサブイベントとして組み込むには内容が大きすぎた。
DISC3の一連のイベントは、物語を動かす為だけに
キャラが動いている、と言った印象を受けましたし。
ゲーム的な話をするなら。
この経験値の入り方ならボスに到達した時の
こちらのレベルはどのプレイヤーもほぼ同じになるはずなのに。
それにしてはボスの強さが滅茶苦茶だったりとか。
やはりかなり突っ込み所が多いんですよね。
だけど。
楽しかったんだよなぁ…。
この無駄に強力な引き込み方こそ、まさに後期FF。
FFだって毎作品突っ込みどころ満載ですからね。
個人的には。ロスオデは、
FF10には劣るけど7・8・9・12よりは上。
少なくともここ数年プレイしたゲームの中では一番面白かったです。
ひとまず感想はこのあたりにしておきます。
ロストオデッセイプレイ日記はまだまだ続く。
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