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さらさ la 3rd

XBOX中心のゲームプレイ日記。

   

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CHAOS;CHILD(9)

CHAOS;CHILDの女キャラを好きな順に並べてみました。

黒せり>泉理>(ヒロインの壁)>雛絵>白せり>結衣>うき>灰せり>澪>華

ヒロインが聖域レベルに行くのは良いギャルゲの証です。

らぶちゅっちゅはともかく、他機種移植→追加シナリオの流れで
現在は単独シナリオのないキャラを攻略できる可能性はありそう。

そうなると最有力候補はやはり久野里さんなんでしょうけど、
"能力者ではない"人をヒロイン候補として良いのか疑問です。

それに能力者かつもっとかわいくて攻略できないキャラがいるじゃないですか。

そう、杯田さんだよ。(違

余談ですけど私は最終的にこう呼ぶことにしました。

黒せり=冷酷キャラ(本編終盤)
灰せり=天然キャラ(本編序盤)
白せり=自然体(true)

さて、それでは完全クリア後の感想を書くことにします。


・システム

まずは先にどうでもいいことから書こうw

主人公は妄想を現実にする力を持っているのに、
ゲーム上ではどんな妄想をしようが常に一本道。

前作の感想でそんな欠点を挙げましたけど今作も同じです。
と言うか今作は前作以上に妄想トリガーの意味がない。

一本道であってももう少し妄想に意味を持たせてほしいな。
うきルートのように妄想を引き金にして話が動くのが好き。

と言うことで前作同様システム的には0点です。


・シナリオ

シナリオのテーマは散々語ったように「情報」ですけど、
本作のテーマは「CHAOS;HEADの焼き直し」ではないかな。

良くも悪くも癖の強すぎたCHAOS;HEADのシナリオを、
一般に受けるように大幅に修正を加えたリベンジ作品。

一番大きい修正点は星良を世莉架にしたことでしょう。

HEADの星良は主人公にとっては大切な人物だったけど、
プレイヤーからしてみると悪役にしか見えない存在です。

CHILDではその星良役を正ヒロインに据えることで、
プレイヤーも彼女を大切な存在と感じることができた。

星良を殺すシーンと黒せりを殺すシーンって
物語的には全く同じことをやってるんだけど、
後者の方が比較にならないくらい熱いシーンです。

2番目にギガロマニアックスを弱体化させたこと。

前作はギガロマニアックスは何でもあり状態でしたけど、
今作は特定の能力しか使えず能力の発動条件もある
まあ一般的な能力バトルものの様式に従っています。

能力をデフレ化させることで戦闘シーンが分かりやすくなった。

3番目に主人公やヒロインたちの性格が丸くなったことw

個人的には前作の七海以外全員信用できない世界観も好きですけど、
よりまともな人間の多い今作の方が一般的には読みやすいでしょう。

その他にも前作は終盤で超盛り下がったニュージュネ事件を
今作は終盤で盛り上がるような展開(被害者)に変えているし、
コルクボードで現在の争点を再確認できるようにしたりと
前作からの改善点を上げていくと本当に切りがありません。

CHAOS;HEADを全力で手直ししたかったんだなぁと言う印象でした。

しかも「CHAOS;HEADの焼き直し」であることが終盤のオチになるから、
CHAOS;HEADと同じじゃん、と言う突っ込みを完全回避できてより素晴らしい。

CHAOS;HEADの焼き直しと言う意味では本当にすごいゲームだと思うよ。


さて、そろそろCHILDのシナリオの話に戻ります。

前作のテーマは「孤立の否定」でした。

そして今作でも相変わらず孤立は否定されているものの、
結末を考えると前作とは少し変わっていることが分かります。

前作は引きこもりで誰とも関わることのなかった主人公が、
最後に他者との関わりによって復活するので明確に孤立の否定。

一方今作では孤立の象徴である黒せりさんは死を迎え、
大衆の象徴である白せりさんは平和な日常を送ります。

世莉架は言うまでもなく主人公の分身なので、
今作も孤立が否定されていることに変わりはない。

ただし今作は"主人公そのものは"孤立から脱出できていません。
また白せりさんも何も考えず平和な日常を楽しめる状況ではない。

「孤立の否定」がテーマだと今作は前作よりもテーマがぼやけます。

と言うことで今作は「孤立の否定」がテーマではなく、
「情報を得るべきか否か」がテーマになるんでしょう。

今作は真相を知れば知るほど悲惨な状況になっていきます。

結衣が能力者だと知らなければ結衣は死ななかったし、
世莉架の正体に気付かなければ乃々は死ななかったし、
真相が分からなければ主人公は自分を責めなかった。

そしてその最たるものがラストシーンです。

仮にラストシーンで世莉架が真相を知ったらどうなるか。

真犯人として到底償えない罪を背負うことになるし、
しかも最愛の人に取り返せない傷を付けたことになる。

そして主人公も世莉架に罪を背負わせてしまったことを生涯後悔する。

真相を明らかにしたところで主人公の不幸に世莉架を巻き込むだけです。
世莉架はもちろん主人公だって真相を明らかにしても救われません。

ありていに言えば"知らない方が良いこともある"と言うことです。


"情報を得る"と言うのはそれ自体は世界を変えません。
情報を知って何かをすることで初めて世界が動きます。

なら、何もしないのに情報を得ることに何の意味があるのか。
または悪い方向にしか進まない情報を得ることに意味があるのか。

それでも情報を知りたいと願うのは単なる自己満足ではないか。

CHAOS;CHILDではほぼ全てのルートでこの疑問が投げかけられます。

しかしシナリオ中ではこの疑問に対する回答は出ていません。

ラストシーンは"情報を得ない"と言う選択をした世莉架で終わりますけど、
"情報を得る"と言う選択をした他ヒロインもまた最後に描かれています。

情報を得ることが良いか悪いかは分からない。
ただ、知らない人よりは厳しい道を歩むだろう。

本編の終盤で神成さんが語ったこの言葉が全てですかね。

ちなみに私はそれでも知りたい派です。
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CHAOS;CHILD(8)

trueのネタバレは書いても良いものか少し悩んだ。

と言うのもここまでのシナリオの流れから考えると、
"あえてtrueを見ない"選択肢と言うのもあるわけです。

ゲームである以上隠しシナリオをあえて見ない人は少数でしょうけど、
ゲーム中でも真実を知ることはかなり否定的に描かれている上に
trueは通常のシナリオとは全く別枠で用意されている項目なので、
trueが出たけど自分は見ないと言うロールプレイをする人もいるかもしれない。

そう考えるとtrueのネタバレと言うのはあまりよくない。

とは言えネタバレしないと感想が書けないからネタバレしますけど、
trueのネタバレは確実に未プレイ者が読むべき内容ではないです。

と言うことで未プレイ者は今日の日記読むの禁止。


・true

各キャラルートクリア後に普段のシナリオとは全く別枠、
NEW GAMEの上にtrueと言う項目が新たに表示されます。

本編から3ヶ月後。「こちら側」として生まれ変わった
世莉架が大衆の目線から今回の事件を体験するシナリオです。

本編と唯一違うのは乃々がどうにか生き残っていること。

とは言えそれ以外の流れは全く本編と同一になっていて、
連続殺人事件の真犯人は主人公と言うことになっている。

横浜で暮らしていた世莉架はある日偶然渋谷を訪れ、
こちらの声が届かない学生風の格好をしている老人たちと、
そんな老人たちを収容している学園風の収容施設を発見します。


・カオスチャイルド症候群

本編に残されていた最後の謎であるカオスチャイルド症候群。

本編の最終盤に出てくる"主人公とは似ても似つかぬ若い男"
と言うのがこの真相に対する一番のヒントになっています。

前作をプレイ済の人であれば妄想の副産物として
老化現象が発生することも良く知っているはず。

そこからtrue前に真相に気付いた人もいそうな気はするな。

いや私は全く気付きませんでしたけどw

渋谷地震後の惨状を受け入れられなかった子どもたちは、
平和な日常を願って、集団で"妄想の渋谷"を作り上げた。

若い肉体も平凡な学生生活も学園も全てが妄想の産物で、
学園外、渋谷外から見ると主人公たち学園の生徒は
収容所に入っている精神の壊れた老人たちでしかなかった。

凄まじい真相だけど流石に無茶な気がしないこともない。

例えばニコ動の記者さんもカオスチャイルド症候群でしたけど、
じゃあ渋谷外の人はあの記者さんを精神病患者と見ていたのか?

それで全国区の人気記者になったのか?と思うと少し疑問が残る。

カオスチャイルド症候群については真相は明かされたものの、
具体的にどう言う状況だったのかまでは説明されていないから
(例えば結人がどうだったのかでさえ説明されていないはず)
よく言えば想像の余地があるけど悪く言えば考察しようがない。

ただまあこの症候群の詳細は物語的には深く考える必要はないかな。

「こちら側」と「向こう側」の対比をより明確にする舞台設定。


・結末

こちら側(大衆)と向こう側(学園)の対比があると同時に、
こちら側(学園)と向こう側(主人公)の対比もあります。

私が少し前の日記で考察したのは後者の方ですね。

ともかく主人公は平和な虚構よりも悲惨な真実を求めたことで、
虚構を打ち破りカオスチャイルド症候群から生還できました。

主人公は生還したことでこちら側だと思っていた学園が
一般社会では向こう側に位置する存在だと気付いて、
他の学園の生徒も世莉架と同じように救おうとしました。

そして学園は虚構を打ち破り向こう側の存在ではなくなった。

個人的に"老化が元に戻らなかったら"大絶賛してましたけど、
流石にギャルゲ媒体ではそこまではできなかったようです。

真実はあくまでも最後まで救いがなかった方が良い。

主人公は真実を知る者として殺人犯として裁かれることを受け入れました。
世莉架以外のヒロインも真実を知っているから素直に日常を楽しめなくなった。

では、日常を楽しめる普通の人として生まれ変わった世莉架は、どうなのか。

それでも悲惨な真実を知りたいと願うのか。
それに目を背け虚構の平和を楽しむのか。


・ラストシーン

後先考えない子どもだったら真実を追い求めたかもしれない。
でも、大人は嘘つきだから。嘘が必要だと分かっているから。

世莉架が誕生したAH総合病院の前で、最後に彼女はこう言うわけです。

知らない人です、と。

全てを知り悲惨な真実に一人で立ち向かう『情強』の主人公と、
何も知らずに平和な日常生活を楽しむ『情弱』になった世莉架。

二人は生きていく世界が違い、そしてもう二度と交わらない。

世莉架と主人公が交わる時は世莉架が真実を知った時であり、
(知ったことは忘れられないから主人公は『情弱』になれない)
"真実"を世莉架が知ってしまったらもう平和な日常は送れません。

世莉架―─自分の分身であり親友を『情弱』の世界に置くことが
主人公の願いであり償いであるから、もう二人は二度と交わらない。

だからこそ世莉架は真実に気付いていようがいまいが
知らない人です、としか回答することができません。

今作のテーマが最後のシーンで最も克明に表現されています。


まあただあえて言うとギャルゲーのエンドではないよなw

Wヒロインの内一人は別人になりもう一人は二度と交わらない存在になる。

CHAOS;HEADのエンディングは何だかんだでギャルゲだったけど
CHAOS;CHILDのエンディングはもう完全にギャルゲの否定です。

そう、だからこそ最後に言いたい。

尾上…お願いだから…

僕にらぶちゅっちゅを与えてよ。それを叶えさせてよ。

よろしくお願いします黒せりさんw

CHAOS;CHILD(7)

trueエンドまで読了しました。

前回の日記で名作だと断言しましたけど撤回します。
この作品はもう名作ではなく神作と呼ぶしかない。

trueが衝撃的かつ完璧なまとめだった…。


・ルート分岐

CGの空きを見るに最低でも後2個はエンドがある。
世莉架・澪・うきルートはあってもおかしくない。

ただ澪とうきは彼女たちに対する選択肢がほぼ0に近く、
何をすれば彼女たちのルートに入れるのか分かりません。

仕方ないからひとまず全分岐をまとめてみました。

1章
・告白の反応 せり
・ゲロかえるん 無
・乃々初見 乃々
・川原初見 無
・乃々の純白 乃々
・華初見 華
・ホテル内 せり
・夜の来客 ポジ:せり ネガ:雛絵
・葛根湯 せり
・甘いもの 乃々
・雛絵初見1 雛絵
・雛絵初見2 雛絵

2章
・パン購入 せり
・警察に連行 雛絵
・ニコ動の反応 ポジ:澪 ネガ:無
・トイレの二人 せり

3章
・文化祭華1 華
・文化祭華2 華
・文化祭雛絵 雛絵【雛絵ルート確定】
・くすぐりあい 華・せり【華ルート確定】

4章
・実家に帰宅 乃々【乃々ルート確定】

5章
・澪の部屋 澪・うき

7章
・風チラ 無

本編のポジネガ選択肢は上記で全てです。
キャラ名はその妄想で主役となる人物。

雛絵・華・乃々については全妄想をポジにした上で、
ルート確定妄想をポジにすればルートに入れます。

逆に確定妄想をネガにすればルートには入れません。

こう並べると5章の澪うき妄想が明らかにポイントっぽい。

ただし澪が妄想に出て来るのはここともう一つしかないし、
うきに至ってはこの妄想以外には全く選択肢がありません。

とりあえず全ポジティブ(他キャラルート確定妄想だけはネガ)
全ネガティブ全妄想不使用の3通りで5章の澪うき妄想まで進めて、
それぞれのデータでポジネガ不使用全てを試してみたけど空振りでした。

澪とうき二人とも個別ルートがない可能性は0に近いと思うんだけど…。

困ってヘルプを見ていたらマッピングトリガーの項目で
マッピングトリガーでもシナリオが分岐するかも?とあって
これだ!とマッピング鳥トリガーも全選択肢を選びましたけど、
結果としてはBADENDが1個見つかっただけで終わってしまった。

被害者の共通点は?の選択肢で全ミスするとBADENDに行きます。
黒せりさんが出てくるので1周目では出ないようになってるかな。


・うきルート

諦めかけ寸前でポコンと鳴ってくれて感動しました。
ネタバレを見ずどうにか完全独力で攻略できた。

澪うきを諦めて世莉架ルート狙いでプレイした時に発見。

選択肢はせり絡みの妄想は全ポジでそれ以外全ネガして、
5章の澪うき妄想の時にポジでうきルートが確定しました。

つまりせり絡みの妄想のどれかをポジにすることと、
それ以外の妄想のどれかをネガにすることが条件になる。
(全ポジ全ネガではうきルートには入れなかったので)

何の選択肢が条件なのか気になるけどそれはまあいいか。

まさか澪ではなくうきルートの方が来るとは思いませんでした。
14歳なんだから見た目は小2でもぺろぺろして問題はないな。


うきルートは何と言うか一番ひねりがなかったな。

唯一驚いたのは夢さんをキャラとして出したことか。
夢さんは空想上の存在で終わらせるかと思ってたw

エンディングではうきが植物状態になってしまいますけど、
CHAOSシリーズだと植物状態とか平和な部類に入るから困る。

うきルートは3つしか選択肢がないものの、BADEND4個と
隠しエンド1個が用意されていて全ての展開を見るのは一苦労。

私はtrueエンドまで見た後にCGが埋まってないことに気付いて
全選択肢をあれこれ試して隠しエンドを発見することができました。

ポジ→ネガ→ポジの順番でクリアすると隠しエンドです。


・各キャラルート感想

各キャラルートを私の好きな順に並べるとこんな感じ。

乃々>>>>>>>>>>>>>>>>>>うき>華>>>雛絵

乃々ルートはもしCHAOS;CHILDがギャルゲだったら
こんなエンドになると言った感じの名エンドです。

まあCHAOS;CHILDはギャルゲではないとtrueで思い知らされますけどw

うきルートは展開が無難すぎて特に驚くところがない。
華ルートはぶっとんだ展開だけどテーマ性が薄いです。

雛絵ルートは雛絵がいきなり惚れていきなりおかしくなって
包丁を持っただけのおばさんにギガロマニアックスが殺される、
"シナリオの為に動いているキャラ"感が強くて好きではありません。

ただ各キャラルートは本編の補足と言う点ではどれも良かった。

乃々、雛絵、華、うきがそれぞれ本編でなぜあんな行動をしたかの
補足と言う意味ではどのルートも上手く説明できていたと思います。


さて、各キャラルートはどれも今作のテーマに沿っています。

悲惨な真実と平和な虚構。それでも真実を知ろうとするのか?

うきルートの主人公は真実を求めたことでうきを殺してしまいました。
雛絵ルートの雛絵は真実を求めたことで主人公を殺してしまいました。

乃々ルートの主人公は真実を求めたことで乃々を殺してしまった。

まあ虚構の乃々を殺して泉理と言う真実が見つかったと言う点では
上記2ルートと比較するとハッピーエンドに近いと言えますけど、
それでも真実を求めたことはかなりの痛みに繋がっています。

以前の日記に書いたとおり本編も乃々の忠告に耳を貸さず
真実を知ろうとしたことでいくつもの命が失われます。

基本的に物語だと平和な虚構よりも悲惨な真実の方が良いことにされます。
物語と言う媒体である以上真実を明らかにしないと観客が楽しめませんから。

ただCHAOS;CHILDの真実はどれもこれも本気で救いようがない。

真実を追い求めることが本当に良いことなのかどうか。
これに対する決着を真エンドで付けてくれたら嬉しいな。

そう思いつつtrueをプレイした私が見たものは、
今までの全てをひっくり返すくらいの悲惨な真実と、
真実を知るべきなのかの答えを出したラストシーン。

と言うことでtrueの感想は次回書きます。

trueはプレイ当日に感想を書くのは無理。インパクト強すぎ。

CHAOS;CHILD(6)

乃々ルートが神すぎたので、完全クリア前ですけど
私はCHAOS;CHILDを名作と断言することにしました。

本ルートの結末がどうだろうとあれを正史扱いするからいいよw

CHAOS;CHILDは箱one専用と言うネタがあったからこそプレイしたので、
仮に箱one専用でなかったら間違いなくプレイしていないゲームです。

箱one専用なんて客観的に見たら最悪な売り出し方だけど、
少なくとも私はそれのおかげで名作に出会えた。感謝します。


・華ルート

雛絵絡みの妄想全部ネガそれ以外全ポジで、
3章文化祭くすぐりあい妄想で華ルート確定。

該当キャラ絡みの妄想を全ポジがルート確定条件ですかね。

ただこの仕様だとうきルートは存在しないことになるな。
見た目は小2でも実年齢は14歳だからいいだろ!ちゅっちゅさせろ!

まあそれはさておき華ルートも杯田さん襲撃から分岐。

華の能力と話さない理由は雛絵ルートでも語られるけど、
別に雛絵ルートで先にネタバレしてても問題はないかな。

能力と話さない理由は華ルートでもあっさり説明されます。


華ルートは序盤こそネタ展開になるかと思いきや、
途中からは前作の世界観に一番近い展開になります。

と言うより前作の主人公が思いっきり出てくるからな。

ラスボスも本物ギガロマニアックスだから本編より強いです。
顧問の先生を無理やりラスボスにするのはどうかと思いますが。

華の能力は面白い設定なのにシナリオに生かされていない感。

作中で現実化したポータル装置もスーパー力士も、
華の言葉と大差ない存在で"反響"の効果が見えない。

シールではなくただの巨大力士が出て来る方が面白いんじゃないかw

深いテーマがあるわけでもなく単なる冒険活劇で終わりますけど、
まあ元々本編でも華はマスコットキャラ役を果たしていたわけで
華ルートも他の重い話の休憩として読むには良い話ではないかと。


・乃々ルート

ルート確定は4章?の乃々半裸妄想ですけど、
9章の世莉架との決戦までルート分岐はしない。

乃々が殺される前に主人公が到着すると言う流れになります。

その後は連続殺人事件や委員会云々の話は完全に無くなり、
"乃々と南沢泉理の秘密"が唯一の争点となるシナリオ。

連続猟奇殺人事件や委員会云々の話は完全に消え去るので、
普段のCHAOSシリーズとは雰囲気が正反対のシナリオです。

乃々アフターと呼ぶのが一番適切だと思うw

ラスボス役は世莉架が快く(?)引き受けてくれるものの、
この世莉架は本編の世莉架とは少し性格が違っている。

本編の黒せりさんは「向こう側」=理解不能な人間です。

ただ乃々ルートの世莉架さんは乃々の言葉によると、
目的の為に生きていたが主人公を愛してしまった人。

終盤では目的に逆らった行動をすることもありました。
人間的な面が強いのでこの世莉架は「こちら側」かな。


さて、南沢泉理の正体はまあ驚くものではない。

8章の"私は泉理とずっと一緒にいる"発言を見た時に、
大抵の人は乃々=泉理を一旦は想像するかと思います。

ただ子供の頃の写真があって明らかに別人だし、
川原君が実際に二人と友達だったわけだから
乃々≠泉理ではないのかと私は思ってしまった。

"姿を別人に変える能力"と言うのは予想外だった。

とは言え能力者ならそのくらいの芸当はできる。
これは単純に私の妄想力が足らなかったですね。


そして衝撃的だったのは"元に戻った"こと。

乃々は偽りの姿で泉理が本当の姿である以上、
シナリオの終着点は偽りの姿(乃々)を捨てて
本当の姿(泉理)になることが唯一の答えです。

ただちょっと待て。これはギャルゲだぞ?

ギャルゲの各キャラルートに入って進めていったら
全くの別人と結ばれましたってそれはできないだろw

本気でそれをやったら絶賛してやるよ。

と思いつつプレイしていたら本気でそれをやってくれた。
と言うことで乃々ルートについては絶賛することにします。

世莉架を止めに入ったのが泉理だった時は久方ぶりに震えたよ。

そして、乃々の姿に最後まで戻らなかったのが本当に素晴らしい。

うきや結人のために一旦は乃々の姿に戻ろう。
いつの日かあの二人にも真実を話せるように──

なんて誤魔化しもできたのにそれをしなかった。

乃々ルートは表面上は乃々とは全くの別人と結ばれるので、
ギャルゲとして考えるなら何が何だか分からない状態です。

ただ、だからこそ私は絶賛する。素晴らしい。

CHAOS;CHILD(5)

初回クリア後タイトル画面に戻ってからリセットして、
翌日から2周目を始めたらクリアフラグが立ってねえw

エンディング見たら強制的にシステムセーブさせろよ…。

と言うことで初回プレイと全く同じ内容の
2周目をプレイすることになってしまいました。
(まあ既読スキップでほぼすべて飛ばせるけど)

2周目だと世莉架の反応がいちいち笑える。

燃やしたいもの→おイモ?みたいな天然系回答って
かわいい答え方をがんばって考えた末の言葉なの?
それとも素であんな答えしちゃったの?ねえねえ。

とか言って黒せりさんを言葉攻めしたい。

面倒だからこれから白世莉架は白せりさん
黒世莉架は黒せりさんと呼ぶことにします。


・「向こう側」と「こちら側」

エンディング直前の久野里さんとの電話に出てくる
「向こう側」と「こちら側」とは何を指しているのか。

もう一度エンディングを見る羽目になったから
今日はこれについて考察してみたいと思います。

「こちら側」については最後の戦闘中に黒せりさんが
どんな人たちかを延々と語ってくれるので分かりやすい。

目的もなく惰性で日々を過ごす人。
真偽不明な情報に踊らされている人。
集団心理に流される"自分"のない人。

ゲーム中では「情弱」と言う単語で表現されていますけど、
私としては「大衆」と表現するのが分かりやすい気がします。

じゃあ「向こう側」とは何かと言うと反対を考えればいいですね。

確固たる目的があり人生をそれに費やす人。
不必要な情報に全く興味を示さない人。
"自分"が全てで他人をまったく気にしない人。

ゲーム中では良い意味で「情強」と表現されています。
また悪い意味では「サイコパス」と表現されている。
大衆の反対語としては「孤立」と表現すべきかな。

この情弱⇔情強の対比は間違いなくこのゲームのテーマなので、
完全クリア後に改めて色々と感想を書いてみたいと思いますけど、
まあそれはさておきこのゲームは後者を明確に否定しています。

「向こう側」に属する人だと作中で名言されているのは黒せりさん。
またもう片方のラスボスである父親も分かりやすく「向こう側」です。

この二人は明確に悪役として描かれ社会から追放(=死)されています。

情報や他人に流されない確固とした自分を持っている人は、
しかし逆に社会に溶け込むことができず社会と衝突する。

だからこそ黒せりさんと父親は"死"しか結論がなかった。


そこで疑問となるのが、主人公はどちら側なのか?と言うこと。

主人公に「向こう側」の本質があることは疑いようがありません。

大衆を否定して自分の目的の為に全てを犠牲にする性質は、
乃々の遺言があっても結果的に止めることはできませんでした。

黒せりさんも主人公の際限のない欲求を感じていたし、
主人公自身が奥底にその感情があることを認めている。

ただし主人公は黒せりさんや父親とは違って、
情報に踊らされ他人に流される一面も持っています。

主人公は「向こう側」「こちら側」両方の性質を持っていた。

では彼は最終的にどちらに属したのか?と言うとその質問に意味はない。

主人公は「向こう側」に属する黒せりさんを生み出してしまい、
黒せりさんを通して社会と衝突する存在になってしまいました。

主人公の本質がどちら側だったかはもうどうだっていい。
結果論として主人公は「向こう側」になってしまいました。

だからこそ最後の心理テストに対しての回答が、
もう"答えを知ってしまっている"になるわけだ。

そして「向こう側」の主人公は最後にシナリオどおり
社会から追放=自殺して終わるのがこのゲームの筋書。

ただこう解釈すると後日談をどう解釈すればいいのか困る。


・雛絵ルート

開幕から全選択肢ポジティブ妄想してみたら
3章文化祭での雛絵妄想で雛絵ルートに突入。

雛絵絡みの妄想を全ポジにするのがフラグかな?

物語が正式に分岐するのは杯田さん襲撃直後からです。

雛絵は襲撃事件から一気に主人公との距離が近くなるので、
その前段階で雛絵ルートに入ってしまうのは少し残念かな。

雛絵ルートではギャルゲ的に雛絵と仲良くなりますけど、
本ルートの10月23日最後の発狂を止めるシーンとか
"乃々よりも弱いビンタ"の方がイベントとして熱いんだよなぁ。

特にきっかけもなくいきなり雛絵が惚れだすから違和感が強い。


雛絵ルートの後半戦で華に係るすごいネタバレがあったんだがw
雛絵ルートの前に華ルートをやるべきだったんじゃないだろうか。

と言っても全く攻略情報がないから行き当たりばったりしかできん。

階段から突き落とされる程度の殺意だとか
包丁持った単なるおばさんがラスボスとか
CHAOSシリーズも随分と平和になったもんだ。

と舐めていただけにラストの超展開には驚いたw

流石CHAOSシリーズ。まるでハッピーエンドにする気がない。

雛絵ルートは1周目は全ポジティブ妄想で終わらせて、
その後に一応全ネガティブ妄想でもう1周したところ、
全ネガ選択だと後日談がないBADEND扱いになりました。

ただ上述したように雛絵ルートは後日談で超展開します。

完全にエンディングのネタバレになりますけど、

主人公と雛絵が和解して平和な日常生活が戻ってきてエンディング。

後日談では白骨化した主人公を抱いた狂った雛絵が描かれて終了。
平和な日常生活は狂った雛絵が見ていた空想だったと言う展開です。

この後日談が無いとBADENDで後日談が有るとベストエンドってなんだよw

本ルートもそうだしこのゲームは後日談で台無しにするのがお約束なのか。


雛絵は黒せりさん曰く最後に本当の世界を見つけたらしい。

主人公も雛絵も幸せだけど傍目からはまるでそう見えない
と言うのは前作のcrying skyを思い起こされる展開です。

本当=情強=孤立は本当に幸せなことなのか?
と言う本作のテーマに沿った内容のエンドだ。

ただエンディング(雛絵の幸せな空想世界)の中では
雛絵が本当も嘘もあるから世界が成立しているんだ、
と全うなまとめをしているだけに少し困ってしまいます。

そのまとめを否定して本当=不幸だとぶちまけるのは
ちょっと強烈すぎて上手く消化することができないな。

テーマについては完全クリア後に改めて感想を書きたいです。

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