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さらさ la 3rd

XBOX中心のゲームプレイ日記。

   

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CHAOS;HEAD NOAH(9)

しかしギャルゲなのに、萌え萌えな女の子と
ちゅっちゅできないって生殺しだよな。

エロゲなのにエロが無いのと同じくらい酷いだろw

PC版タイムリープも、想像以上に
エロシーン少なくてがっかりだったし…。
(何こっそりプレイしてるんだお前は)


とかそんなことを書きつつ実績評価。

シナリオ進行中 90P(★☆☆☆☆☆☆)
【silent sky】 10P(★☆☆☆☆☆☆)
各キャラルート 60P×6(★★☆☆☆☆☆)
【crying sky】 60P(★★☆☆☆☆☆)
【blue sky】 60P(★★☆☆☆☆☆)
エンディングコンプリート 100P(★★☆☆☆☆☆)

メガネスキー 最初の選択肢でyes 10P(★☆☆☆☆☆☆)
誇大妄想家 心理テスト全チェック 30P(★☆☆☆☆☆☆)
リア充 心理テスト放置 30P(★☆☆☆☆☆☆)

その目だれの目? その目だれの目?コンプ 50P(★★☆☆☆☆☆)
ポジティブ人間 ポジティブ妄想コンプ 50P(★★☆☆☆☆☆)
ネガティブ人間 ネガティブ妄想コンプ 50P(★★☆☆☆☆☆)
CGコンプリート 100P(★★☆☆☆☆☆)


初回プレイで分岐するのは6章の剣探し→BAD直行
だけらしいので、初回クリアまでは★1で。

他エンドに関してはフラグ立てが面倒臭いので
(他ルートは話を読むよりスキップ時間の方が長い)
★2扱いにしておきます。

既読率100%実績があったら★3まで伸びたかも。

全く同じ文章でもフラグの立ち方によっては
既読で無くなる文章もあるので、
全文章を既読で埋めるのはかなり面倒そうです。


さてと。それでは最後に感想書きましょう。

・シナリオ

この物語のテーマは何だろうか。
引きこもりからの脱却?

自分しか存在しない世界が仮にあったとしたら、
その世界では現実も妄想も似たようなもの。

他者と言う自分とは別の存在が居てくれるから、
初めて共通認識としての世界が成立するんですよね。

自分しか存在しない世界に行った人は、
共通認識としての世界から見たら死んだも同然。

小難しい説明になったから例を出すとw

七海ルートの結末
Bルートの結末


この二つは自分だけの世界に行ってしまい、
そして現実から自分の存在が消えたわけです。

上二つのルートの主人公は幸せなのかどうか。

それは主人公にしか分からないけど、
共通認識された世界…他人の視点から見ると
主人公の物語は終わってしまったとしか言えません。

自分一人の世界に逃げ込むことは死と同然だから、
生きる為には他者と関わらなければならない。

他者がいないと生活ができないとかそう言う
即物的な理由ではなく、心身的な意味でもです。

だから、生きたいなら引きこもらず他者と関われ。
自分一人の世界に行きたいならさっさと死ね。

多少暴言が混じったけど、これが結論かな。

他者と交流した主人公は最後に命を与えられ、
一人の世界に篭った主人公は最後に死んでるから。

上の結論は、まあ大きくズレてはいないかと思います。


しかし上記の結論を描くのが目的だとすると、
このゲームはちょっと冗長。と言うか蛇足が多い。

主人公が初めて引きこもりを克服したのって、
6章の七海手首切り事件なんですよね。

初めて他人を救いたいと願った。
初めて他人の世界を変えたいと願った。
そして初めて、他人の世界で行動した。

しかしこの行動は物語の結末に結びつかなかった。

結果として主人公の行動はあまり意味がなく、
七海を救うことも自分が救われることもなかった。

で、その後の9章になって
二度目に他人を救いたいと願った
二度目に他人の世界を変えたいと(ry

これで主人公は力を得て、そして命も得た。

なんで二度目なんだ、と。

これだと七海との交流は不必要なもので、
梨深との交流こそが必要だったことになってしまう。

私はこの物語のヒロインは七海たんだと思ってるのでw
物語の展開が非常に不自然に見えてしまいます。

プレイ中の日記でも何度か触れたけど、
ラストで梨深が主人公の生死を決めるのも変です。

あれは6人+将軍から生まれた命なんだから、
梨深一人がどうこうして良い存在じゃないだろ。


この物語って、結論部分が不自然なんですよね。

テーマと言う意味では上で書いたとおり。
事件の真相の不自然な点は前回の日記で書きました。

普通の物語は全ての真相が解き明かされたら、
そうだったのかーと驚けるはずなんだけど。

この物語に関してはえっ?そうなの?としか思えない。

普通は結論ありきで伏線を張っていくんだけど、
この物語は適当に伏線を張り巡らせて
後から無理やり伏線に合う結論を付けている。

私はそんな印象を受けました。

とにかく謎を投げまくって読者を引き込む。
しかし結論は深く考えてないから尻すぼみ。

これって漫画やアニメではよくある手法ですよね。

アニメではエヴァンゲリオン。
漫画では…20世紀少年にでもしとくかw

漫画やアニメは序盤で確実に盛り上げる必要があり
(盛り上げないと飽きられて続きを見てもらえなくなる)
物語が結末を迎える時期が決まってない
(特に連載漫画は結末が書けるかどうかすら分からない)

こう言う媒体で物語を書くとなると、
どうしたって纏め上げるのは困難になります。

ただ、この物語の媒体はゲームだよね。

最初からどの程度の長さの物語かも決まってるし、
序盤に必要以上に盛り上げる必要もない。

結末に力を入れられる媒体での物語にしては
どうにもラストが纏まってないなぁ。

と言うのが私の感想ですね。


・システム

まあいつものノベル系ギャルゲです。
システム的な面白さは皆無かな。

妄想トリガーと言う分岐システムは
本格的に作れば結構面白そうなんですけど。

妄想次第で世界が変わってしまうのが
このゲームの(主人公の力の)面白さなのに、
いくら妄想しても一本道なのはちょっとw

妄想で物語が分岐していけば楽しそうなのに、
フラグ立ては全部yesno形式だからなぁ。

ゲームシステム上はいくら妄想をしても、
一本道の物語が変わることはありません。

だから逆に妄想って大した力ではないんじゃ?
とプレイヤー側は受け止めてしまいます。

システムが物語の足を引っ張ってる。

例えば11eyesの主人公の最後の力、
"数ある未来から理想の未来を掴み取る能力"
これと
"一本道で選択間違えるとBAD直行"
この11eyesのシステムは共通してるので。

主人公の力で理想の未来が選ばれてるからこそ
11eyesの物語は一本道になっている

なんて弁護することもできたりします。

しかしCHAOS;HEADの主人公は妄想の力で
色々な構造の世界を生み出せるはずなのに、
なぜかシステム上は一本の道しか存在していない。

これだとシステムはマイナス点を付けざるを得ないかな。


・総合

タイムリープも11eyesもCHAOS;HEADも。
全部作品の出来は似たレベルだと思います。

どれもテーマと結末がズレ気味だから、
普通の物語として読むには物足りないですね。

ただ読むに耐えない物体ではないので、
その系統の話が好きな人ならお勧めできるかな。

タイムリープ=恋愛もの・少女漫画好き
11eyes=RPG・少年漫画好き


右に該当する人なら左のゲームは楽しめるはず。

要するにテーマとかは考えず、エンタテイメント
として受け止めれば面白い物語ではある。


さて。ではCHAOS;HEADの右側には何が入るのか。
どんな系統の作品が好きな人はCHAOS;HEADを楽しめるのか。

まずギャルゲ好きにはお勧めできません。
理由は今日の日記の最初で書きましたw

少年漫画好きにもお勧めできません。
主人公が前向きになるのは物語の最後であって、
それまでの大半のプレイは熱い展開無いから。

ミステリ好きにもお勧めできません。
これも理由は散々触れたかと思います。

サスペンス好きにもお勧めできません。
あまりにも敵の組織が馬鹿すぎて緊迫感ないからw
(政治家と教祖様はボスの妄想だったと考えた方が納得いく)

SF好きにこの作品を勧めたら、
なんか思いっきり馬鹿にされそうな気がするw

ホラー…ホラーかなぁ。

CHAOS;HEADの残虐描写とか精神描写は
ネットで良く見る内容そのまますぎて、
個人的にはあまり恐怖を感じないんですけど。

まあ他に該当しそうなジャンルもないので、
ホラー扱いするのが一番適当なのかな。

CHAOS;HEAD=ホラー・残虐描写好き

こんな感じでしょうか。

私は残念ながら、ホラー系統については
どうにも楽しさを感じられたことがないので。

CHAOS;HEADは、今までプレイした
箱ギャルゲの中では一番面白くなかったです。

とは言え11eyesやタイムリープと比較して
出来が悪いと言えるほど面白くないわけでもない。

まあこの辺は合う合わないの話ですね。

この手の話が合う人には好評だろうし、
この手の話が合わない人には不評でしょう。

私は否定的に感想を書いたけど、
そこまで言うほど酷いゲームではないと思います。
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