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さらさ la 3rd

XBOX中心のゲームプレイ日記。

   

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タイムリープ(2)

そういやこのゲームは本編と関係なく、
登場キャラを自由に着せ替えて踊らせる
とか言うアイマスモードがついてるんですけど。

アイドルならともかく一般人にそれをするって、
完全におもちゃにしているだけだよな…。

二次元キャラを道具として使うのは
やはり私には生涯理解できない感覚ですね。


と言うことで実績一覧。

プロローグクリア 100P(★★☆☆☆)
歩シナリオクリア 180P(★☆☆☆☆)
あゆむシナリオクリア 180P(★☆☆☆☆)
悠シナリオクリア 180P(★☆☆☆☆)
遥シナリオクリア 180P(★☆☆☆☆)
こももシナリオクリア 180P(★☆☆☆☆)


プロローグの長さとつまらなさは異常w
なので勝手に★2にしてみました。

まあ総合したら★1でいいと思います。

実績面から考えても内容から考えても、
タイムリープ≒キングコング≒eM
といって差し支えない気がする。

どれも10時間強でコンプできるし、
1周するだけならそれなりに楽しめるよ。


では最後に、タイムリープ全体の
シナリオの感想でも書きましょうか。

このシナリオのテーマは
過去の自分とは何なのか?
の一点に尽きると思います。

過去の自分と現在の自分は別の存在。
これはまあ誰しもが実感できるでしょう。

中高生の頃の自分なんて想像するだけで恥ずかしくなるw

人間は日々成長(劣化)する以上、
過去の人間は全員現在には存在し得ない。

しかし仮に過去の人間が現在に現れたら?

と言うのがタイムリープの主題ですね。


過去の存在であろうと現在に蘇ったのであれば、
それは一人の人間として生きていける。

タイムリープはこんな結論で終わりました。

この結論って、よく考えると非常に危ういです。
"死んだ存在の復活"を肯定してるんですよね。

死者の復活。

これは全人類最大の願いだと思うんですけど。

物語上では死者の復活って否定的に扱われます。
大抵は道半ばで挫折するか、失敗に終わるか。

死は受け入れなければならない。

と現状の人類は強迫観念のように意識するしかないので、
その観念を否定するものには根源的な不快感を感じるはずです。


まあ死生観は蛇足なので置いといて。

過去の存在が蘇ると言うのも同じですから、
普通の人間は過去の存在が現在に居残る
と言う状況にはやはり違和感を感じると思います。

これは私自身そうですし、物語上でも
登場人物がそう言ってますからね。

そして何より(物語の)世界も
過去の存在が現在に残ることを否定している。

しかし結果としてはあゆむも遥も、
彼女たちのシナリオでは現在に残るわけです。

全てにおいて否定されている彼女たちが
現在に残れたのは何故なのか?

ここをきっちりと描かないと、
奇跡が起きました(笑)愛の力で(笑)
とか言う笑い話になってしまう。


遥シナリオの方はきっちり描いてます。

遥の中の悠は死んだ、と言う話を
当人がちゃんと語ってくれてますからね。

結局別の時間から来た悠は死んじゃったわけです。

現実に存在するのは、その時の悠の記憶を
引き継ぐ遥と言う存在にしかすぎない。

遥の中の"悠"は幸せにはなれなかった。

だからこそ頭を撫でるシーンで泣けるわけで
このゲーム唯一の名シーンはあそこだろと言うか
このゲームはあのシーンの為だけに存在するんだと(落ち着け


あゆむは遥よりさらに厳しい状況です。

遥は未来から来た存在であるので、
過去を全部捨てても中身が0になることはない。

"遥"としての経験を悠はしてないからね。

しかしあゆむは過去から来た存在。

あゆむが現在でどんな体験をしようとも、
その記憶は当然歩も全て持っているわけです。

歩が経験していないあゆむの経験、
と言うのはどんなに頑張っても0でしかない。

あゆむが歩であることを捨てたら、
そこには何も残らなくなってしまう。

そう考えるとかなり悲劇的なヒロインです。

どう頑張っても過去の存在でしかない
あゆむが現在に残るにはどうすればいいのか。

そのシナリオのエンドが
奇跡が起きました(笑)愛の力で(笑)
ですよw なんだこれは。

遥シナリオと対比させるなら、
歩の中の"あゆむ"は死ぬべきだった。

しかし同時に歩の中にあゆむは
生きていた…存在していたわけです。

そのことを歩は主人公に伝えなければならない。
過去の存在の記憶を伝えなければならない。

鍵と鍵穴の指輪はその媒介にうってつけです。

歩が"自分"の指輪を主人公に見せることで
その鍵と鍵穴が合おうが合わまいが
綺麗なエンドになるだろうがこんちくしょう(落ち着け

鍵と鍵穴が合ったら歩の中にあゆむがいた
と言う何よりの存在証明になりますし、

合わなかったら歩ではないあゆむがいた
と言う何よりの存在証明になる。

どっちにしろ感動的なのに…。
個人的には後者の方がより泣けます。


あゆむシナリオの最後が駆け足なのと、
馬鹿馬鹿しいくらい愛の力連呼なのと、
復活前にスタッフロール入ったのと、
最後が夢落ちっぽいのを考えると。

本当はあゆむ復活させたくなかったんじゃない?
と邪推したくなってしまいます。

まあけど既に作品として発表されたんだから、
そんなことを想像しても仕方ないよな。

ヒロインを殺さない、と言うのは
ある種ゲームのお約束になってるわけで。

ギャルゲである以上はこうエンドを打つ
方法しかなかった、と言えるかもしれません。

逆に言えばギャルゲでしかなかった、
と辛口に言うことも出来ますね。


まあ私の感想はそんな所です。

シナリオの主題から最後の最後で逃げる
と言う上記のような問題があるのと。

意味もなくヒロイン視点になったりするから
(↑この演出はなんでやってるんだろう?)
主人公に感情移入しにくくゲーム的ではない。

後は主人公の造形が酷すぎるw

ラストだけ顔が出てくる演出だけど、
毎回あの顔見るたびに吹き出すぞ私は。

問題点が多いのとそれを補う魅力が薄いのとで、
個人的に良作とは呼びにくいです。

とは言え10時間強のプレイで
これだけ感想が書けたのも確かだ。

それなりには楽しめる作品であるとは思います。
実績厨の人にならお勧めできるかな。
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