では初回クリア後の感想を書きます。
まず最初に言っておきますけど、
面白かったですこのゲーム。
ただし感想は否定的になると思いますw
目に付く欠点は幾つもあるのに、
褒める点はかなり少ないんだよね…。
・ストーリー
伏線のばら撒き具合と解消については、
良くできた作品だと思います。
最後は駆け足になったけどw
多少無理やりな伏線解消もあったけど、
まあ全体的には及第点ではないかな。
今はもう既に2周目始めてるけど、
このゲームの伏線の張り方はかなり綺麗だ。
続いてテーマについて。
この物語は最近のRPGではお馴染みの、
特殊な世界からの脱却がテーマになってますね。
IUDもラスレムもそうだったんですけど、
最近はこのテーマが流行りなんですか?
ニートはいつまでも家に篭ってないで働け。
とか言いたくなる社会情勢なんでしょうかね。
しかし前回のプレイ日記で書いたとおり、
マグナカルタ2はこのテーマを最後で全否定しています。
カンの力を無くす為に戦って。
カンの力を失う痛みに耐えて。
それで、カンの力に頼らない世界になったのに。
最後はカンの力でハッピーエンド。
これは駄目だろw
世界がカンを失う痛み
ゼフィがジュトを失う痛みこの二つは物語上シンクロしてたわけです。
ジュトが最後に復活すると言うのは、
カンの力が世界に復活すると言うのと同意義。
これだとこの物語のテーマは、
特殊な世界から脱却しようとしたけど
結局その世界を捨てることはできませんでしたと言う不条理オチになってしまいます。
何か深い意図が無いんだったら、
最悪のエンドと呼んでもいい。
ならこの物語は最悪なのか。
と言うとそうでもないから困る。
なぜか。と言うと、主人公たちの行動は
ゲーム内の人間にも批判されてるからです。
ゼフィ王女は最低の人間だ。
と言う人物評がエンディングになっても
覆ってないのは実に面白いと思いますよ。
ゼフィ王女の行動に賛同してくれた人は、
エンディング含めて仲間以外に誰もいない。
ゼフィは正義と呼べる存在ではない。
物語上でそう何度も語られてるからこそ、
あのテーマ全否定な結末も
まあゼフィだから仕方ないかで済まされる。
主人公側=善と物語で定義してないから、
結末が主人公側≠善となっても問題ないと言うこと。
どちらかと言うと歴史小説に似てますね。
勧善懲悪風に作られてるけど
勧善懲悪ではない物語。そんな感じかな。
このゲームは異常な位主人公の独白が多くて、
当初は感情移入し難いなぁと思ってたんだけど。
主人公≒自分としてしまうと
主人公≠善の概念が受入れにくいから
あえて感情移入しないように作ってある。
そこまで考えてたらこのゲームは
凄いゲームだと思います。
この部分は多分考えすぎだと思うけどw
・システム
このゲームはシステムも癖が強いですね。
プレイ当初は剣をぶんぶん振り回せない
アクションRPGに何の価値が…とか思ってました。
2周目になったら全くストレス感じずに
絶え間なく攻撃が続くようになってるw
久しぶりに自分の成長を実感できたゲームだ。
ただこっちも絶賛はできないんですよね。
戦闘の面白さとかは全然無関係に、
・AIが馬鹿すぎる
・挙動が怪しすぎる
・戦闘バランスが悪すぎると致命的な欠点が多いです。
・AIが馬鹿すぎる
敵から逃げ出す戦士と敵に突っ込む魔術師w
・挙動が怪しすぎる
地形にハマって身動き取れなくなるのは日常茶飯事。
・戦闘バランスが悪すぎる
多少のレベル差(素早さ差)で回避率が変動しすぎ。
まあ最後のは仕様なのかもしれないけど、
前半二つは本当に致命的です。
ボス戦で苦戦する大半の理由は、
前半二つによる戦線の崩れなんだよな…。
カメラが下に持っていけなかったり、
カメラ利用したバグがあったり
(日記で書いたぱんつバグのことね)良い悪い以前の問題点が多いです。
・総合
このようにシナリオ・システム共に
欠点だらけな作品ではあります。
けど面白かったんですよね。
何故か。と言うとそれはやはり、
オリジナリティがあるからではないでしょうか。
ストーリー上で主人公たちが正義扱いされてたら、
私は単純に糞作品と呼んだと思います。
しかし実際はストーリー上でも
主人公たちは糞呼ばわりされてるから、
どう評価すればいいのかわからないw
システムの完成度が低いのは確かだけど、
かと言ってこれに似た戦闘システムを
私は知らないので他と比較できない。
である以上、素直な感想として
面白かったとしか言えないんですよね。
欠点はあるけど他のゲームと比較できないから、
駄作だと決め付けることはできない。
かなり癖の強いゲームで人を選ぶけど、
特定の人はハマるんじゃないかな。
私の感想はそんな所です。
JRPGは食傷気味だけどJRPG好き。
そんな人にはお勧めできるかな。
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